1.1分でわかる|ボディタイプ8種類の比較表
まずは8タイプを横並びで比較した早見表をご覧ください。気になるタイプは、後の章で詳しく解説しています。
| ボディタイプ | 一言で言うと | 主な特徴 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| セダン | ボンネット+4ドア+トランクの基本形 | 安全性・走行安定性が高い | 大人ファミリー、長距離運転 |
| ステーションワゴン | セダンの後部が荷室になった形 | 積載量が大きい | アウトドア、長距離旅行 |
| コンパクト・ハッチバック | 小型でハッチゲート付き | 取り回しやすい、コンパクト | 街乗りメイン、一人~二人 |
| クーペ・オープン | 背が低くスタイリッシュ | スポーティな走り | 走りを楽しみたい人 |
| ミニバン | 室内空間が広い箱型 | 大人数乗車・荷物多い | ファミリー、送迎多め |
| SUV | 車高が高くオフロードにも対応 | 視界良好、悪路走行可 | レジャー、雪国 |
| 軽自動車 | 規格内の小型車 | 維持費が安い | セカンドカー、街乗り中心 |
| バン・トラック | 荷物運搬に特化した商用車 | 積載量・耐久性 | 仕事用、業務利用 |
2.ボディタイプとは?車の形で分ける考え方
「ボディタイプ」とは、車の形(ボディ形状)による分類のことです。同じ「車」でも、用途に合わせてその形は大きく異なります。
車のボディは、もともと馬車のボディ形状を受け継ぎながら発展してきました。馬車は誕生当初、王族や貴族の乗り物でしたが、やがてお金持ちの家族のための乗り物となり、時代が下るにつれて一般の人々も乗るようになっていきます。その普及の過程で、用途に合わせたさまざまなボディタイプが生まれていきました。
自動車が登場すると、この馬車のボディ形状が引き継がれ、用途に応じて独自に進化していきます。荷物を運ぶための荷台を持つトラック、大人数を運ぶためのバスやミニバン、走行性能を追求した低車高のクーペ、悪路走破を目的とした車高の高いSUVなど、それぞれの目的に最適化された形が確立されてきたのです。
ボディタイプを知るメリットは、用途に合った車選びができることです。形は機能の表れであり、形を理解すれば「自分のライフスタイルにどのタイプが合うか」が見えてきます。それでは、代表的な8タイプを順に見ていきましょう。
3.セダンの特徴・見分け方・代表車種
セダンは、車のボディタイプの中で最もベーシックなタイプです。
3-1.セダンとは?
セダンとは、ボンネット(エンジンルーム)・キャビン(車室)・トランク(荷室)の3つの空間が明確に分かれた4ドアの乗用車を指します。最もベーシックで歴史のあるボディタイプで、独立したトランクが追突時の緩衝地帯となるため、安全性の高さが特徴です。
3-2.セダンの見分け方
ボンネット・キャビン・トランクが3つに分かれた「3ボックス構造」が見分け方のポイントです。横から見ると、車体の中央にキャビンがあり、その前後にボンネットとトランクが独立して張り出している形状になっています。屋根の後端からトランクに段差があるのもセダンの特徴です。
また4ドア構造は乗降性に優れ、独立したトランクは荷物が車室内に飛び込んでくる心配がない点もセダンならではの設計です。
3-3.セダンが向いている人
走行安定性が高く、長距離運転でも疲れにくいため、出張や帰省で高速道路を長時間走る方、大切なご家族やお客さまを乗せる機会が多い方に向いています。また、車格そのものがフォーマルな印象を与えるため、ビジネスシーンや冠婚葬祭の場でも違和感なく使える一台です。荷物を多く積む頻度が少なく、走行性能と落ち着いたデザインを両立したい大人ファミリーにもおすすめです。
3-4.セダンの代表車種一覧
※現行のクラウンは、上記の「セダン」のほかに、クロスオーバー、スポーツ(SUV)、エステート(SUV/ワゴン)という合計4つのボディタイプを展開するシリーズへと進化しています。
4.ステーションワゴンの特徴・見分け方・代表車種
ステーションワゴンは、セダン由来の走行安定性と、大きな積載量を両立したボディタイプです。
4-1.ステーションワゴンとは?
ステーションワゴンとは、セダンの後部を荷室として車室と一体化させたボディタイプを指します。一般に「ワゴン」と呼ばれることが多く、車室から続く長い屋根とハッチゲート(バックドア)が特徴です。トランクスペースが車室とつながることで、より大きな積載量を可能にしたボディタイプです。
日本ではかつて「バン」という呼び方をされていましたが、スバル レガシィ ツーリングワゴンの大ヒットを機に「ステーションワゴン」「ワゴン」の名称が一般に定着しました。
4-2.ワゴンの見分け方
ボンネットがあり、車室の後ろが独立したトランクではなく、車室と荷室がひと続きになっている形が目印です。屋根が後端まで真っ直ぐ伸びており、後部にハッチゲートが付いています。セダンと比べると車体全長は似ていても、後方のシルエットがすっきりと長く伸びている印象になります。
4-3.ワゴンが向いている人
セダン並の走行安定性とミニバンに迫る積載量を両立しているため、長距離旅行やキャンプ・サイクリングなどのアウトドアレジャーで荷物を多く積みたい方に向いています。ベビーカーやゴルフバッグ、スーツケースなど、長尺・大型の荷物を頻繁に運ぶ方にも使い勝手のよいタイプです。日常の使い勝手と、休日のアクティビティを1台で両立したい方の選択肢となるでしょう。
4-4.ワゴンの代表車種一覧
5.コンパクト・ハッチバックの特徴・見分け方・代表車種
コンパクト・ハッチバックは、街乗りでの取り回しに優れた小型ボディが特徴です。
5-1.ハッチバックとは?
ハッチバックとは、後部にハッチゲート(バックドア)を備え、車室と荷室が一体になっている小型の乗用車を指します。ステーションワゴンと似た構造ですが、より小型で荷室容量も控えめなのが特徴です。コンパクトカーや一部の軽自動車の多くがこの形を採用しています。
5-2.ハッチバックの見分け方
車体全体がコンパクトで、後部にトランクの段差がなく、バックドアが大きく開く形状が見分け方のポイントです。全長は短めで、街乗りでの取り回しを重視した設計になっています。3ドアと5ドアの仕様があり、現在の日本市場では5ドアが主流です。
5-3.ハッチバックが向いている人
小回りが利き、運転しやすいため、一人~二人での街乗りメインの方、運転に自信がない初心者の方、車庫入れや狭い道が多い住宅街にお住まいの方に向いています。買い物や通勤・通学などの日常使いがメインで、年に数回程度のレジャーであれば後席を倒して荷室を広げる使い方もできます。コストと使い勝手のバランスがよく、はじめての一台にも選ばれやすいタイプです。
5-4.ハッチバックの代表車種一覧
6.クーペ・オープンカーの特徴・見分け方・代表車種
クーペは、走行性能とデザイン性を重視した、スタイリッシュなボディタイプです。
6-1.クーペとは?
クーペとは、車高が低くスタイリッシュなデザインを持ち、走行性能を重視した乗用車を指します。もともとは2人乗り(または2+2)の小型スポーツカーを意味する言葉でしたが、現代では4人乗りでもデザインが該当すればクーペと呼ぶことがあります。
車のボディは、開口部が小さいほど剛性が高くなるという特徴があります。ボディ剛性の高さは走行性能に大きく影響を及ぼすため、スポーツカーはこのクーペボディを採用する例が多くなっているのです。
6-2.クーペの見分け方
車高が低く、屋根のラインがなだらかに後方へ流れていく流線形のシルエットが特徴です。ドアは2枚が基本で、ボディサイズに対して開口部が小さく抑えられています。
6-3.ロードスター・コンバーチブル・ハードトップの違い
クーペの派生形として、屋根が開く車を「ロードスター」「コンバーチブル」と呼びます。
ロードスターとは、もともと屋根がないことを前提に作られたボディタイプです。マツダ ロードスターが代表例で、軽量・小型なオープンカーが多くこのカテゴリに該当します。
一方コンバーチブルとは、本来は屋根のある車をベースに、屋根を取り去ることでオープンエアを楽しめるようにしたものを指します。輸入車のセダンをベースとしたモデルが代表例です。
そしてハードトップとは、本来はセンターピラー(Bピラー)を省略して、屋根を閉じた状態でもオープンカーのような開放感を持たせた固定屋根の車を指す呼称です。近年では、電動で開閉する金属ルーフを備えた「リトラクタブルハードトップ」を指して使われることも多くなっています。
6-4.クーペが向いている人
スポーティな走りやデザイン性を重視する方、一人または二人での走行が中心の方、ドライブそのものを楽しみたい方に向いています。屋根が開くロードスターやコンバーチブルなら、四季の風を感じながらドライブする開放感も味わえます。家族の送迎や荷物の多い用途には不向きですが、趣味の一台として、また通勤に「気分が上がる車」をお探しの方には、ぴったりの選択肢として検討に値するタイプです。
6-5.クーペの代表車種一覧
7.ミニバン・ワンボックスの特徴・見分け方・代表車種
ミニバンは、3列シートと広い室内空間を持つ多人数向けのボディタイプです。
7-1.ミニバンとは?
ミニバンとは、3列シートを備え、多人数乗車と大容量の荷物積載を両立できる箱型のボディタイプを指します。一般に7~8人乗りで、室内空間の広さが最大の特徴です。
もともとアメリカでは、ボンネットがあり、車室がワンパッケージとなっているボディ形式を「バン」と呼んでいました。そしてアメリカサイズの大きなバンを「フルサイズ」、それより小型のバンを「ミニバン」と呼ぶようになったのが名称の由来です。日本では十分に大きいサイズなのに「ミニ」といわれるのは、このアメリカ基準の呼称が輸入されたためです。
7-2.ミニバンの見分け方
車高が高く、車体全体が直方体に近い箱型のシルエットをしています。スライドドアが採用されていることが多く、3列目シートまで備えているのも見分け方のポイントです。
なお「ワンボックス(1BOX)」は、エンジンルーム・車室・荷室がひとつの空間にまとまったボディ構造を指す呼称です。これはセダンがボンネット・車室・トランクという3BOX構造であるのに対して名付けられたもので、広い室内空間を活かしたボディ設計が特徴です。トヨタ ハイエースワゴンが代表例として挙げられ、多人数での移動や大型荷物の運搬で有利なタイプです。
7-3.ミニバンが向いている人
ご家族での移動、子どもの送迎、祖父母を含めた帰省、複数家族での旅行など、多人数で乗る機会が多い方に向いています。スライドドアは狭い駐車場でもドアパンチの心配なく乗降でき、ベビーカーや荷物を抱えたまま開け閉めしやすい点も大きなメリットです。
たとえば、未就学のお子さま2人+ベビーカー+ご夫婦という構成のファミリー、または部活動の送迎で複数のお子さまや道具を運ぶ機会が多い家庭では、ミニバンが選ばれやすいタイプです。
7-4.ミニバンの代表車種一覧
8.SUV・クロカンの特徴・見分け方・代表車種
SUVは、車高の高さと多目的な使い勝手で人気のボディタイプです。
8-1.SUVとは?
SUVとは「Sport Utility Vehicle(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)」の略で、車高が高く、悪路走行にも対応できる多目的の乗用車を指します。視界の良さ、雪道や悪路での走破性、レジャー用途での使い勝手の良さが特徴です。
8-2.SUVの見分け方
ボディが比較的高い位置にあり、地面とのクリアランス(最低地上高)が大きいのが特徴です。タイヤも乗用車に比べて大きく、ホイールアーチが張り出したデザインも見分け方のポイントになります。
8-3.クロカン(クロスカントリー)型とシティ向けSUVの違い
同じSUVといわれるものでも、本格的な悪路を走行できる「クロカン(クロスカントリー)」型と、舗装路前提のシティユース向けタイプに分かれます。違いは車の作り方にあります。
クロカン型の代表例はスズキ ジムニーです。ハシゴ型をした丈夫なフレームの上にボディを載せている構造のため、悪路走行をしたときにボディがねじれるような力が加わっても、その影響を受けにくくなっています。
一方、シティユース寄りのSUVは乗用車と同じモノコックボディを採用しています。このモノコックボディは、ボディの箱型構造全体で力を受ける設計のため、ねじれるような大きな力が加わるとゆがんでしまい、修復できなくなる可能性があります。
つまり、乗用車をベースにした高級志向のSUVは、あくまでシティユースがメインであり、本格的な悪路走行には向きません。アウトドアでの使い方を想定する場合は、自分の用途に合った構造のSUVを選ぶことが重要です。
8-4.SUVが向いている人
アウトドアやキャンプ・スノーボードなどのレジャーが好きな方、雪道や凸凹道を走る機会が多い雪国・山間部にお住まいの方、視界の高さに安心感を覚える方に向いています。
シティユース中心ならモノコック型のSUV、本格的な悪路走行が前提ならクロカン型と、用途で選び分けるのがおすすめです。最近はミニバン的な使い勝手をもつ3列シートSUVも増えており、ファミリー需要にも応えるタイプとして人気が広がっています。
8-5.SUVの代表車種一覧
9.軽自動車の特徴・見分け方・代表車種
軽自動車は、日本独自の規格で定められた小型車で、維持費の安さが大きな魅力です。
9-1.軽自動車とは?
軽自動車とは、日本独自の規格に基づく小型自動車のことです。排気量660cc以下、全長3.4m以下、全幅1.48m以下、全高2.0m以下と、サイズと排気量の上限が定められているのが特徴です。乗車定員は最大4名で、ナンバープレートは黄色地に黒文字(自家用)または黒地に黄色文字(事業用)と区別されています。
9-2.軽自動車の見分け方
車体サイズが普通車より一回り小さいほか、ナンバープレートの色(黄色/黒)が最も分かりやすい見分け方のポイントです。形状は箱型のスーパーハイトワゴン、ハッチバック型、スポーツ系の軽自動車、軽SUV、軽オープンカーなど、普通車に劣らないバリエーションがあります。
なお近年は、国土交通省が交付する「図柄入り特別仕様ナンバープレート」を申請することで、軽自動車でも白を基調としたナンバープレートを装着することが可能になっています。具体的には、地域版図柄入りナンバープレートや全国版図柄入りナンバープレート、開催イベントを記念した期間限定の特別仕様ナンバープレートなどが用意されています。ただし、軽自動車であることを識別できるよう、プレートの外枠には黄色の縁取りが施される仕様となっており、街中で「白を基調とした軽自動車のナンバープレート」を見かけることも増えています。
9-3.軽自動車が向いている人
自動車税・自動車重量税が普通車より低く設定されているうえ、燃費に優れた車種も多いため、維持費を抑えたい方に向いています。狭い道を通る機会が多い方や、駐車スペースが限られている都市部にお住まいの方、ご夫婦の通勤用セカンドカーをお探しの方にも人気です。
とくにスーパーハイトワゴンと呼ばれるN-BOXやタント・スペーシアなどは、後席のスライドドアと広い室内空間を備え、子育て世代の通園・通学送迎にも選ばれています。
9-4.軽自動車の代表車種一覧
10.バン・トラック(商用車)の特徴・見分け方・代表車種
バン・トラックは、荷物の運搬や業務利用を主目的とした商用車です。
10-1.バン・トラックとは?
バン・トラックとは、荷物の運搬や業務利用を主目的とした車両を指します。バン(軽バン・小型バン)、トラック(軽トラック・小型トラック)が代表的な形で、積載性能と耐久性に優れているのが特徴です。
10-2.バン・トラックの見分け方
バンは後部が大きな荷室になっており、後部座席の頭上スペースまで荷物を積めるよう設計されています。後席を畳めばさらに広い荷室が確保できる構造です。一方、トラックは荷台が車室の外(後方)に独立して付いた形状が特徴です。屋根のないオープン荷台で、長尺物や背の高い荷物も載せやすい設計になっています。
10-3.バン・トラックが向いている人
仕事で荷物を運ぶ方、農作業や建築・配送業に関わる方、大型の荷物を頻繁に運ぶ機会がある方に向いています。個人事業主の方の事業用車両としても定番のタイプです。維持費は軽自動車規格の軽バン・軽トラックがとくに安く、ランニングコストを抑えながら荷物を運びたい用途で重宝されています。
10-4.バン・トラックの代表車種一覧
11.駆動方式(FF/FR/4WD等)で分ける車の種類
車の種類は「形」だけでなく「駆動方式」でも分類されます。駆動方式とは、エンジンの搭載位置と、エンジンで発生した力をどのタイヤに伝えるかを表すものです。FF・4WDなどの表記をカタログなどで見たことがある方も多いでしょう。代表的な5つの方式を解説します。
11-1.FF(フロントエンジン・フロントドライブ)
FFとはフロントエンジン・フロントドライブの略で、前にエンジンがあり、その力を路面に伝える駆動輪も前輪である方式です。機構がフロントに集中しているため車室空間を広く取れること、駆動輪と進む方向を決める操舵が同じタイヤで行われるためハンドルを切った方向へスムーズに進む操舵性のメリットがあることから、現代の乗用車で最も一般的な駆動方式となっています。
11-2.FR(フロントエンジン・リアドライブ)
FRとはフロントエンジン・リアドライブの略で、エンジンが前にあり、駆動輪は後輪である方式です。フロントタイヤは操舵に専念し、リアタイヤが駆動を担うため、走行性能を重視した車種に多く採用されています。前後の重量バランスが取りやすく、ハンドリングが素直になる特性が魅力です。
11-3.MR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)
MRはエンジンを車体中央(運転席の後方)に配置し、後輪を駆動する方式です。エンジンを車体中央に置くことで前後の重量バランスに優れ、コーナリング性能が高くなることから、スポーツカーやスーパーカーで採用例が多い駆動方式です。
11-4.RR(リアエンジン・リアドライブ)
RRはエンジンを車体後方に配置し、後輪を駆動する方式です。駆動輪である後輪に重さが加わってトラクション性能(路面に力を伝える性能)に優れます。これにより小回りが利き、加速性能・ブレーキ性能にも優れることから、ポルシェ911を代表例として、スポーツモデルに多く採用されています。
11-5.4WD(4輪駆動)
4WDは4ホイールドライブ、つまり4輪駆動の方式です。4つすべてのタイヤがエンジンの力を路面に伝えるこの方式は、雪道や凍結路、ぬかるんだ未舗装路など滑りやすい路面でも効率良く走ることができます。雪国や山間部にお住まいの方、アウトドアで悪路を走る機会が多い方には、4WD設定のある車を選ぶのがおすすめです。
12.迷ったらコレ|あなたに合うボディタイプの見つけ方
ここまで8つのボディタイプを見てきました。実際に選ぶときは、デザインで「かっこいい」と感じるだけで決めると、毎日の使い方に合わずストレスになることがあります。以下の3つの軸で整理しておくと、納得感のある選び方ができます。
(1)車に乗る主な目的を書き出す
通勤・通学、買い物、家族の送迎、ドライブ、アウトドア・レジャー、帰省など、車を使う場面をすべて書き出して優先順位を付けてみてください。普段は通勤に使うけれど休日はドライブにも行きたい、というのなら、1位が通勤、2位がドライブとなります。最も頻度の高い用途を優先することで、ボディタイプはある程度絞り込めます。
(2)乗車人数を整理する
車には乗車定員が定められており、軽自動車は最大4名、普通乗用車は4~5名が一般的で、3列シートを備えた車では7~8名乗りが一般的です。普段は4人しか乗らないけれど、年末年始の帰省時には7人乗ることもあるという家庭であれば、軽自動車だけでは足りません。また、お年寄りやお子さま、ペットが乗ることがあるなら、スライドドアを装備した車が便利な場合もあるでしょう。
(3)駐車スペースと運転環境を確認する
ご自宅の駐車場サイズ、よく使う目的地の駐車環境、お住まいの地域の道幅、雪が降る地域かどうかも考慮しましょう。狭い道が多ければコンパクトカーや軽自動車、雪道があるなら4WD設定のあるSUVなど、環境に合わせた選び方ができます。
▼用途別おすすめタイプ
- 通勤・街乗りメイン(一人~二人):軽自動車、コンパクト・ハッチバック
- 未就学のお子さま+ベビーカー中心の送迎:軽スーパーハイトワゴン、ミニバン
- 3列シートが必要な大家族・送迎多め:ミニバン
- キャンプ・スノーボードなどアウトドア多め:SUV、ステーションワゴン
- 長距離ドライブ・出張で高速道路を多用:セダン、SUV
- 走りそのものを楽しみたい:クーペ、セダン
- ビジネス・フォーマル用途:セダン
- 業務用・荷物運搬がメイン:バン・トラック
こうして使い方を整理し、絞り込んだボディタイプの中から「好きなデザインの車」を選ぶと、長く付き合っていける一台が見つかります。
13.よくある質問(FAQ)
- Q:車のボディタイプは全部で何種類ありますか?
- A:明確な国際基準はありませんが、本記事ではセダン・ステーションワゴン・コンパクト/ハッチバック・クーペ/オープン・ミニバン・SUV・軽自動車・バン/トラックの8タイプに分類しています。分類の仕方によっては10種類以上に細分化することも可能で、たとえばSUVの中をクロカン・シティSUV・クーペSUV・3列SUVに分けたり、ミニバンをLサイズ・Mサイズ・コンパクトに分けたりするケースもあります。
- Q:セダンとSUVの違いは何ですか?
- A:最大の違いは車高です。セダンは車高が低く走行安定性に優れる一方、SUVは車高が高く視界が広く、悪路走破性に優れます。構造面でも、セダンはボンネット・キャビン・トランクが分かれた3ボックス構造、SUVは車室と荷室が一体になっていることが多いという違いがあります。長距離高速移動の快適性ではセダンが、悪路や雪道での走破性ではSUVが優位です。
- Q:初心者におすすめのボディタイプは?
- A:初めて車を所有する方には、コンパクト・ハッチバックや軽自動車が向いていることが多いです。車体サイズが小さく取り回しやすいため、車庫入れや狭い道での運転に慣れていない方でも扱いやすいでしょう。視界の高さに安心感を求めるなら、コンパクトSUVや軽スーパーハイトワゴンも選択肢に入ります。普段の使用シーンを思い浮かべて、駐車場のサイズと相性のよい一台を選んでみてください。
- Q:ファミリー向けのボディタイプはどれですか?
- A:家族の人数や用途によって変わります。お子さまが小さくスライドドアが欲しい場合や3列シートが必要な場合はミニバン、アウトドアやレジャーが多い場合はSUV、長距離移動や送迎が中心であればセダンやステーションワゴンも候補になります。ご家族2人+お子さま2人+ベビーカーまでの構成なら軽スーパーハイトワゴンでも十分対応できるケースが多く、維持費を抑えながらファミリーユースをこなせます。
- Q:燃費がいいボディタイプは?
- A:一般的に、車体が軽く小さいほど燃費は良い傾向があります。軽自動車やコンパクト・ハッチバックは燃費性能に優れた車種が多く、特にハイブリッド車(プリウス、ヤリスハイブリッド、フィットe:HEVなど)は実燃費でも高い水準を実現している例が中心です。一方、車高の高いSUVやミニバンは空気抵抗が大きく、車体重量も重いため、燃費は控えめな傾向があります。同じボディタイプ内でもグレードやハイブリッドの有無で燃費は変わるため、車種選びの際は実燃費を比較することをおすすめします。
- Q:ハッチバックとSUVの違いは?
- A:ハッチバックはコンパクトで車高が低く、街乗りでの取り回しを重視した形です。一方、SUVは車高が高く、地面とのクリアランスが広く、悪路走行に対応できる作りになっています。荷室の使い勝手はどちらもバックドアから荷物を出し入れする点で共通していますが、走破性と車内空間の広さはSUVが上回ります。最近は両者の中間といえる「クロスオーバー」型も増えており、見た目はSUVに近いハッチバックや、ハッチバック寄りのコンパクトSUVも人気です。
- Q:ミニバンとワゴンの違いは何ですか?
- A:ミニバンは3列シート(7~8人乗り)を備えた箱型の多人数乗車向けの車で、車高が高くスライドドアが多く採用されています。一方、ステーションワゴンは2列シート(5人乗りが基本)でセダンに近い車高、車室から続く長い荷室を持つ形です。乗車人数を優先するならミニバン、走行性能と積載量の両立を求めるならワゴン、という選び方ができます。
- Q:ボディタイプによって車検代や保険料は変わりますか?
- A:車検代や保険料は、ボディタイプそのものより「車両重量」「排気量」「車種ごとの保険料率クラス」によって決まります。軽自動車は普通車と比べて自動車税・自動車重量税ともに安く設定されているため、維持費を抑えやすい傾向があります。一方、同じ普通車のなかでも、車両重量が重い大型SUVやミニバンは、軽量なコンパクトセダンと比べて自動車重量税の負担が大きくなる傾向があります。具体的な金額は車種ごとのスペックや契約する保険会社の料率クラスで決まる点に留意しましょう。
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