いまさら訊けない素朴なギモンその6 セダンってどんな車?おすすめの車種も紹介!
落ち着いたボディデザインから人気が高く、かつては多くの自動車メーカーが競って販売をしていたセダンですが、最近ではミニバンやSUVが主流となったこともあって、ラインアップが減っています。
ではそもそも、セダンという車種にはどんな魅力があるのでしょうか。
ここではセダンという車とほかの車種との違いや、そのメリット・デメリットについて見ていきたいと思います。

自動車専門ライター 高田 林太郎
落ち着いたボディデザインから人気が高く、かつては多くの自動車メーカーが競って販売をしていたセダンですが、最近ではミニバンやSUVが主流となったこともあって、ラインアップが減っています。
ではそもそも、セダンという車種にはどんな魅力があるのでしょうか。
ここではセダンという車とほかの車種との違いや、そのメリット・デメリットについて見ていきたいと思います。
▼もくじ
セダンというのはエンジンルームと乗車スペース、トランクがそれぞれ独立した車で、比較的背が低いことから重心位置も低く、そのぶんカーブでの揺れが小さく運転しやすい、という特徴を持っています。 まずはそんなセダンの定義から見ていきましょう。
車のボディタイプを区別するとき、その車種がいくつの箱を持っているのか、という部分に注目する方法があります。その箱とは、エンジンが収まっているエンジンルームと、人が乗る部分、そして荷物を載せる部分です。
たとえばハイエースのようにエンジンが前席の下にあり、人が乗る部分と荷室もすべて同じ空間にある車は、箱がひとつということから1BOX(ワンボックス)と呼ばれています。
それに対してコンパクトカーやSUVなどのように、エンジンルームは独立していて、人員スペースと荷室が一体となっているものは2BOX(ツーボックス)と呼ばれています。
そういう見方をしたとき、セダンはエンジンルームと人員スペース、そして荷物を載せるスペースがそれぞれ独立しています。この3BOX(スリーボックス)構造というのがセダンの絶対条件です。
そのためかつては、2ドアセダンというボディタイプも存在していましたが、現在のセダンは前席と後席にそれぞれドアがある4ドアセダンがほとんどを占めています。
おじさんが乗っている車、という印象が強いセダンですが、ミニバンやSUVとは違った魅力を持っています。
たとえば静粛性。3ボックス構造のため荷室と人員スペースが独立しているので、荷室の音が車内空間に響きません。
また空間が独立していることから、1ボックスや2ボックスと比べるとボディの剛性が高く、また比較的屋根の位置が低いことから重心位置も低く、そのぶん横風に対して強くスムーズな走りが実現しやすくなっています。
このことからかつての高級車は、必ずといっていいほどセダンだったのです。
では、セダンのメリットとデメリットにはどんなものがあるのでしょうか。まずはメリットから見ていきましょう。
セダンのメリットとして挙げられるのは、静粛性の高さや走行安定性の高さです。これは、長距離走行などでは大きなポイントとなります。
また乗り心地のよさや高級感といった部分もメリットとしてあげたいところですが、これに関してはミニバンやSUVの高級化が進んでいることから、セダンであるからこその優位性ではなくなっています。
に加えて、スタイルという部分でも大きなポイントとなるところですが、そのぶん着座位置も低く、とくに腰痛があったり膝が悪い方にとっては乗り降りしにくかったりしがちです。着座位置が高いミニバンやSUVは、視点の高さ、つまり見晴らしのよさに加えて、この点では有利といえます。
セダンは比較的屋根の位置が低く、そのぶん重心が低いため運転しているときの安定感が高く、スムーズな運転がしやすい車です。そのためご自身で車を運転しつつ、快適性や高級感もほしい、という方には、セダンはぴったりといえます。
そうはいってもトランクだけでは荷物が入りきらない、という方がいらっしゃるかもしれませんが、車種によっては後席背もたれを倒せばトランクにアクセスできる、トランクスルー機構を備えているものもありますので、高さを除けば意外なほど多くの荷物を積むことができます。
国内自動車メーカーは最近、ミニバンやSUVのラインアップを増やしつつ、セダンのラインアップを減らしてきています。とはいえ、セダンを求めている方もまだまだ多いことから、なくなってしまうということはないでしょう。
そんな中から代表的なモデルをご紹介します。
1966年に誕生したカローラは、小型セダンの代表といっていいモデルです。現行モデルはワゴンタイプの『カローラツーリング』、ハッチバックの『カローラスポーツ』、SUVタイプの『カローラクロス』とさまざまなボディタイプがありますが、大元はこのセダンボディのカローラです。現行モデルは最新安全装備やコネクティッドサービスが充実していて、ガソリンエンジン車のほかハイブリッドパワーユニットも用意されています。
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ブランドアイデンティティの統一を実現しているマツダの中で、全長4,660mm、全幅1,795mm、全高1,445mm、ホイールベース2,725mmという、日常でも使いやすいサイズのセダンがマツダ3セダンです。マツダ3にはハッチバックボディでスポーティなイメージが強い『マツダ3ファストバック』もラインアップしていますが、このセダンは流麗さと落ち着きのある雰囲気が好評を得ています。パワーユニットは2.0Lガソリンのほか、マツダが得意とするクリーンディーゼルターボもラインアップしています。
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今回は、セダンとはどんな車なのか、そのメリットやデメリットについてご紹介しました。
セダンはもう古い、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これまで多くの自動車メーカーがつくり続けてきた主力であるだけに、小型から大型まで、ベーシックなものから高級なものまで、同じセダンという車種の中でもさまざまなモデルが存在しています。
それだけにイメージだけで判断せず、気になるセダンがあったらぜひ試乗をして、その運転のしやすさや乗り心地、静粛性などを確認してみてください。