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車の盗難対策
[掲載日:2025年10月28日]

車の盗難対策|盗難車最新ランキングと最強の防止グッズを紹介

「自分の大切な車が、ある日突然なくなってしまったら…」 最近、ニュースやSNSで巧妙化する車の盗難手口が報じられるたび、そんな不安を感じる方も多いのではないでしょうか。特に人気車種のオーナー様にとっては、他人事とは思えない深刻な問題です。
この記事では、車の盗難という脅威に対し、「どの車が狙われやすいのか」「どうすれば愛車を守れるのか」「万が一の備えはどうすればいいのか」という3つの疑問に専門家の視点から徹底的に解説します。
最新の盗難車ランキングから、誰でも今日から始められる基本的な対策、そして「CANインベーダー」などの最新手口に対応する最強の盗難防止グッズまで、あなたの不安を安心に変えるための具体的な方法を網羅的にご紹介します。ぜひ最後までお読みいただき、大切な愛車を守るための第一歩を踏み出してください。

この記事の執筆者
佐藤 里映
車の盗難対策|盗難車最新ランキングと最強の防止グッズを紹介

     ▼もくじ

  1. 車の盗難車種ランキング
    1-1.盗難されやすい車ランキングTOP10
    1-2.狙われる理由と車種ごとの背景
    1-3.盗難されにくい車の特徴
  2. 車両盗難の代表的な手口
    2-1.CANインベーダー
    2-2.リレーアタック
    2-3.コードグラバー
    2-4.イモビカッター
  3. 自宅でもできる基本的な盗難防止策
    3-1.ハンドルロック・タイヤロックの活用
    3-2.駐車場の環境整備と選び方
    3-3.スマートキーの電波遮断対策
    3-4.車内に貴重品やスペアキーを置かない
  4. 最強の盗難防止グッズと組み合わせ
    4-1.後付けセキュリティ・イモビライザー
    4-2.GPS追跡装置(トラッカー)
    4-3.物理的対策と電子的対策の組み合わせ
  5. 車の盗難と車両保険の補償内容
    5-1.盗難で車両保険が適用される条件
    5-2.保険金の支払い対象(車両本体・カーナビ)
    5-3.保険金請求の手順と必要書類
    5-4.保険使用後のノンフリート等級
  6. 車が盗まれた直後の対応手順
    6-1.まずは警察へ連絡し盗難届を提出
    6-2.契約している保険会社へ事故報告
    6-3.運輸支局で一時抹消登録手続き
  7. まとめ

1.車の盗難車種ランキング

まずは、どのような車が盗難のターゲットになりやすいのか、最新のデータから見ていきましょう。ご自身の車がランキングに入っているかを確認し、防犯意識を高めることが対策の第一歩です。

1-1.盗難されやすい車ランキングTOP10

日本損害保険協会が発表した最新の「自動車盗難事故実態調査」によると、2023年に盗難被害が多かった車種は以下の通りです。


  • 1位アルファード
  • 2位ランドクルーザー
  • 3位プリウス
  • 4位レクサスLX
  • 5位ハイエース
  • 6位クラウン
  • 7位レクサスRX
  • 8位ヴェルファイア
  • 9位レクサスES
  • 10位ステップワゴン

(出典:日本損害保険協会 第25回自動車盗難事故実態調査結果

特定の車種に被害が集中していることが分かります。特にトヨタ・レクサスブランドの車が上位を占めており、これらの車種のオーナーは特に注意が必要です。

1-2.狙われる理由と車種ごとの背景

なぜ、これらの特定の車種ばかりが狙われるのでしょうか。その背景には、いくつかの共通した理由があります。

海外での高い人気と需要:アルファードやランドクルーザーといった車種は、その信頼性やステータス性から海外、特に新興国や紛争地域で絶大な人気を誇ります。正規ルートでは手に入りにくいため、盗難車が不正に輸出され、高値で取引されるケースが後を絶ちません。

部品の需要(パーツ狙い):プリウスなどのハイブリッド車は、世界中で数多く走っているため、修理用部品の需要が常にあります。車体を丸ごと売るのではなく、部品ごとに分解して販売する「パーツ狙い」のターゲットになりやすい傾向があります。

高いリセールバリュー:ランドクルーザーやアルファードは、中古車市場でも値崩れしにくく、非常に高いリセールバリューを維持しています。そのため、転売目的の窃盗団にとって魅力的なターゲットとなります。

1-3.盗難されにくい車の特徴

一方で、盗難されにくい車にはどのような特徴があるのでしょうか。

  • ●海外での知名度や需要が低い車
  • ●生産台数が少なく、部品の汎用性がない車
  • ●最新の強固な盗難防止システムが標準装備されている車

しかし、「盗難されにくい」とされる車でも絶対に安全というわけではありません。どのような車であっても、基本的な防犯対策は不可欠です。


2.車両盗難の代表的な手口

車両盗難の代表的な手口

窃盗団は、自動車メーカーのセキュリティ対策をかいくぐるため、次々と新しい手口を生み出しています。代表的な手口を知り、その対策を講じることが重要です。

2-1.CANインベーダー

CANインベーダーとは、近年の車両盗難で最も主流となっている手口の一つです。車のバンパー内部やフロントグリルなどから特殊な機器を接続し、車両の制御システムであるCAN(Controller Area Network)に侵入します。これにより、正規のキーがなくてもドアを解錠し、エンジンを始動させてしまう非常に巧妙な手口です。

2-2.リレーアタック

リレーアタックとは、スマートキーが発する微弱な電波を利用した盗難手口です。窃盗団は2人1組で行動し、1人が運転手に近づいてスマートキーの電波を特殊な機器で受信・増幅します。もう1人がその増幅された電波を車に送ることで、車は「キーが近くにある」と誤認し、ドアの解錠やエンジン始動を許してしまいます。

2-3.コードグラバー

コードグラバーとは、スマートキーから発信される解錠・施錠用のIDコードそのものを複製してしまう手口です。車の所有者がキーのボタンを操作した際に発信される電波を傍受し、そのコードをコピーして偽の合鍵を作成します。これにより、いつでも自由に車を解錠できてしまいます。

2-4.イモビカッター

イモビカッターとは、多くの車に標準装備されている盗難防止装置「イモビライザー」を無力化する手口です。イモビライザーは、キーに埋め込まれたIDコードと車両本体のIDコードが一致しないとエンジンが始動しない仕組みですが、イモビカッターという特殊な機器を使ってこの認証システムを破壊したり、別のキー情報を登録したりして不正にエンジンを始動させます。


3.自宅でもできる基本的な盗難防止策

専門的なグッズを導入する前に、まずは誰でもすぐに始められる基本的な対策を徹底しましょう。これらの対策を組み合わせるだけでも、盗難のリスクを大幅に減らすことができます。

3-1.ハンドルロック・タイヤロックの活用

タイヤロック

窃盗犯は、犯行にかかる時間を非常に嫌います。ハンドルロックやタイヤロックといった物理的な防犯グッズは、破壊や取り外しに時間がかかるため、犯行を諦めさせる視覚的な効果が絶大です。バータイプの頑丈なハンドルロックは、切断が困難なため特におすすめです。

3-2.駐車場の環境整備と選び方

駐車場の環境整備と選び方

車の保管場所は、防犯上最も重要な要素の一つです。

自宅駐車場の場合センサーライトや防犯カメラを設置し、夜間でも明るく、人の目が行き届く環境を作りましょう。車にカバーをかけるだけでも、車種の特定に時間がかかるため一定の効果が期待できます。

月極駐車場の場合 「奥まった暗い場所」は避け、「道路に面した明るい場所」を選びましょう。管理人が常駐していたり、防犯カメラやゲートが設置されていたりする駐車場を選ぶのが理想的です。

3-3.スマートキーの電波遮断対策

金属製の缶に入れる

リレーアタックを防ぐためには、スマートキーから出る微弱な電波を遮断することが有効です。

電波遮断ポーチ・キーケースの利用スマートキーを専用の電波遮断ポーチやケースに入れて保管するだけで、リレーアタックを防ぐことができます。

金属製の缶に入れる自宅にいるときは、お菓子の缶などの金属製の容器にスマートキーを入れておくだけでも、電波を遮断する効果があります。

スマートキーの節電モードを活用一部の車種には、スマートキーの電波を止める「節電モード」が搭載されています。お使いの車の取扱説明書を確認してみましょう。

3-4.車内に貴重品やスペアキーを置かない

「車内に貴重品を置かない」ことは車上荒らし対策の基本ですが、スペアキーを車内に保管するのは絶対にやめましょう。グローブボックスやサンバイザーなどに隠しているつもりでも、窃盗犯は簡単に見つけ出してしまいます。スペアキーがあれば、どんな防犯グッズも意味がなくなってしまいます。


4.最強の盗難防止グッズと組み合わせ

基本的な対策に加えて、より強固なセキュリティを求めるなら、専門的な盗難防止グッズの導入が不可欠です。最強の対策は、複数の防御策を組み合わせることにあります。

4-1.後付けセキュリティ・イモビライザー

多くの車には純正のセキュリティシステムが搭載されていますが、窃盗団はこれらのシステムを研究し尽くしており、突破されるケースが少なくありません。
そこで有効なのが、カー用品店などで販売されている後付けのセキュリティシステムです。

後付けイモビライザー 純正とは異なる複雑な認証方式(専用のキーフォブや暗証番号入力など)を採用しているため、CANインベーダーなどの手口に対しても高い防御力を発揮します。

カーアラーム 車両への衝撃や傾き、ドアのこじ開けなどを検知すると、大音量のサイレンで威嚇し、周囲に異常を知らせます。

4-2.GPS追跡装置(トラッカー)

GPS追跡装置とは、車に設置することで、万が一盗難された場合にその位置情報を特定できるデバイスです。 盗難を防ぐための装置ではありませんが、盗難後の早期発見と車両の回収に絶大な効果を発揮します。スマートフォンのアプリと連携し、リアルタイムで車の位置を確認できる製品が多く、設定したエリアから車が移動すると通知が届く機能などもあります。犯人に発見されにくい場所に設置することが重要です。

4-3.物理的対策と電子的対策の組み合わせ

盗難対策に「これさえあれば絶対安心」というものはありません。最強の盗難対策は、複数の対策を組み合わせることです。
例えば、以下のような組み合わせが非常に効果的です。

基本セットハンドルロック + 電波遮断ポーチ

強化セットハンドルロック + 後付けイモビライザー + GPS追跡装置

このように、犯人に「時間がかかる」と思わせる物理的対策と、不正なエンジン始動を防ぐ電子的対策、そして万が一の際に追跡できる事後対策を組み合わせることで、愛車を盗難の脅威から強力に守ることができます。


5.車の盗難と車両保険の補償内容

万全の対策をしていても、盗難のリスクをゼロにすることはできません。万が一の事態に備え、自動車保険(任意保険)の補償内容を正しく理解しておくことが大切です。

5-1.盗難で車両保険が適用される条件

車の盗難被害は、「車両保険」に加入していれば補償の対象となります。ただし、注意点があります。
車両保険には、補償範囲の広い「一般型」と、補償範囲を限定した「エコノミー型(車対車+Aなど)」があります。車の盗難は、基本的に「一般型」の車両保険でしか補償されません。エコノミー型では対象外となるケースがほとんどですので、ご自身の契約内容を必ず確認しておきましょう。

5-2.保険金の支払い対象(車両本体・カーナビ)

車両保険で盗難が補償される場合、具体的に何が支払い対象になるのでしょうか。

車両本体盗難された車の時価額(市場販売価格相当額)が保険金として支払われます。

付属品(カーナビなど) カーナビやオーディオ、ETC車載器など、車に固定されている付属品も車両保険の補償対象に含まれます。

積載物(ゴルフバッグなど) 車内に置いていたゴルフバッグや現金、スマートフォンなどの「積載物」は、車両保険の補償対象外です。これらは「身の回り品補償特約」などを別途契約していれば補償される場合があります。

5-3.保険金請求の手順と必要書類

万が一盗難に遭い、保険金を請求する際の大まかな流れは以下の通りです。

1.警察へ盗難届を提出
まず警察に連絡し、「盗難届」を提出します。このとき発行される「受理番号」が後の手続きで必要になります。

2.保険会社へ連絡
保険会社の事故受付センターに連絡し、盗難に遭った旨を報告します。

3.必要書類の提出
保険会社から送られてくる保険金請求書に記入し、以下の書類などと共に提出します。

  • 盗難届出証明書
  • 印鑑証明書
  • 実印
  • 車のキー(すべて)
  • 自動車検査証(車検証) など

4.保険金の支払い
書類の審査後、通常は1ヶ月程度の待機期間を経て、車が発見されなければ保険金が支払われます。

5-4.保険使用後のノンフリート等級

盗難で車両保険を使用すると、翌年度のノンフリート等級は1等級ダウンします。また、保険料が割増になる「事故有係数適用期間」が1年加算されます。これにより、翌年度以降の保険料が上がることになります。


6.車が盗まれた直後の対応手順

万が一、愛車が盗まれていることに気づいたら、パニックにならず冷静に行動することが重要です。以下の手順で速やかに対応しましょう。

6-1.まずは警察へ連絡し盗難届を提出

110番通報

何よりも先に、110番通報または最寄りの警察署・交番に連絡してください。盗難にあった場所、日時、車の特徴(車種、色、ナンバープレートなど)を正確に伝え、「盗難届」を提出します。この届け出が、保険金の請求や後の手続きの基本となります。

6-2.契約している保険会社へ事故報告

保険会社へ

警察への連絡と並行して、加入している自動車保険の保険会社または代理店に連絡し、盗難被害を報告します。保険証券を手元に用意しておくと、契約内容の確認がスムーズに進みます。

6-3.運輸支局で一時抹消登録手続き

運輸支局へ

盗難された車が犯罪などに悪用されるのを防ぐため、また、自動車税の課税を止めるために、管轄の運輸支局で「一時抹消登録」の手続きを行います。この手続きには、警察で発行された盗難届の受理番号が必要になる場合があります。


7.まとめ

大切な愛車を盗難から守るためには、まず「自分の車が狙われやすいかどうか」を認識し、防犯意識を高めることがスタートラインです。
その上で、

  • ●ハンドルロックや駐車環境の見直しといった基本的な対策を徹底する。
  • ●CANインベーダーやリレーアタックといった最新手口を理解し、後付けセキュリティやGPS追跡装置などの専門的な対策を検討する。
  • ●物理的対策と電子的対策を組み合わせ、多重の防御策を講じる。
  • ●万が一に備え、車両保険の契約内容(特に一般型かどうか)を確認しておく。

これらの対策を一つひとつ実行していくことが、愛車を守るための最も確実な方法です。盗難は、いつ誰の身に起きてもおかしくない犯罪です。この記事を参考に、できることから対策を始めて、安心のカーライフを送りましょう。


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倉田 佑一郎
[この記事の監修者]

自動車業界歴20年。24歳で自動車販売・買取の大手FC本部に入社。
加盟店へのスーパーバイジング(経営改善)を得意とし、最優秀サポート賞を複数回受賞。
独立後は多数の企業へ自動車ビジネスの支援をする傍ら、一般ドライバーへ向けた記事執筆や監修を行う。
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