いまさら訊けない素朴なギモンその4
ミニバンってどんな車?おすすめの車種も紹介!
ファミリーカーとして人気のミニバン。しかしあらためてミニバンってどんな車なの?と訊かれると、説明しにくいのではないでしょうか。
ここではミニバンとはどんな車のことをいうのか、そのポイントを見ていきましょう。

自動車専門ライター 高田 林太郎
ファミリーカーとして人気のミニバン。しかしあらためてミニバンってどんな車なの?と訊かれると、説明しにくいのではないでしょうか。
ここではミニバンとはどんな車のことをいうのか、そのポイントを見ていきましょう。
▼もくじ
ファミリー層はもちろん、おひとりやおふたりでのアウトドアスポーツなどにも使いやすく、人気となっているのがミニバンです。
しかしそもそも、ミニバンとはどんな車のことをいうのでしょうか。
まずはそこから確認していきましょう。
ミニバンという言葉には、じつは明確な定義はありません。しかしざっくりというと、車室空間がモノスペースとなっていて背が高く、着座位置も比較的高く、ボンネットのある車がミニバンと呼ばれています。
もともとこのミニバンという呼びかたは、アメリカなどに多いフルサイズのバンよりも小さい、ということからいわれはじめたものです。アメリカ車のフルサイズバン、たとえばダッジのキャラバンやリンカーンのナビゲーターのような車は、全長5.0m以上、全幅2.0m以上という、まさにアメリカンなサイズです。そういった車と比較すると、日本ではラージサイズといえるアルファードもミニ、といえるものとなります。
現在ではアルファードのようなラージ、セレナやノアのようなミドル、シエンタやフリードのようなコンパクトと、さまざまなサイズ感のミニバンが各自動車メーカーから販売されています。
もともとバンというのは、車内空間を広くとってたくさんの人員や荷物を運ぶことができる車のことをいいます。
日本でいえばハイエースやキャラバンのようなワンボックスカーが主流です。これらのモデルはあくまで積載面が主であるために、エンジンを前席下部に収めたキャブオーバー型となっています。
また、トラックをベースに荷台部分を箱形としたルートバンや、乗用車をベース荷室を広げたセダンデリバリー(ライトバン)、乗用車の前半分と大きな荷室を組み合わせた、欧州車に多いフルゴネットなど、バンと呼ばれるものにもさまざまなタイプがあります。
ではミニバンのメリットとデメリットを見ていきましょう。ポイントとなるのは、やはりその大きさに関わるものです。
ミニバンの最大のメリットは、セダンなどと比べるとはるかに広い車室空間でしょう。余裕があることから3列シートを採用しているモデルも多く、そのぶん乗車定員を増やすことができます。
また、車室空間の広さを活かし、あえて2列シートとしてラグジュアリー性を高めたモデルも存在しています。
さらに、着座位置が高く窓が大きいというのもメリットのひとつです。着座位置の高さというのは視界の広さ、運転のしやすさに繋がります。
もうひとつ、これはミニバン人気が高いことからいえることなのですが、車を手放す際のリセールバリューが高い、というのもメリットです。
ボディが大きいことから、狭い駐車場などでの取り回しには苦労しがちです。小回りが利かず、切り返しの回数が増えるケースもないわけではありません。
また背が高いために、機械式駐車場などに停められない、ということもありますし、ボディが大きいということはそのぶん車重が重いということでもありますので、重量税の面での不利や燃費面での不利もあります。
なんといってもまずオススメしたいのはファミリー層です。室内が広いためにチャイルドシートなどの取り付けもしやすいですし、車内でお子様を着替えさせやすいなど、さまざまに使いやすさを実感できます。
また乗車定員が多いことから、たとえば送迎などでも使いやすく、アウトドア好きの方はギアをたくさん載せることができたりもします。
そのほか、車にラグジュアリー性を求める方には、あえて乗車定員を絞り快適性を増したミニバンがオススメとなります。ラージサイズミニバンの中には大きなモニターを装備していたりするもの、オットマンが装備されているものもありますので、後席の快適性を求める方にはそういったモデルがオススメです。
ミニバンにはさまざまなモデルがラインアップしています。その中からラージサイズとミドルサイズ、コンパクトサイズの代表的なモデルをご紹介します。
ラージサイズミニバンの代表は、トヨタのアルファードでしょう。兄弟モデルであるヴェルファイアとともに大きなボディは余裕があり、その大きなボディを余裕で動かすことができるパワーユニットはハイブリッドを選ぶこともできます。2列シートのラグジュアリーグレードが用意されているのも特長です。
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ミドルサイズミニバンのノア/ヴォクシーも兄弟車です。ミドルサイズとはいっても車室空間はかなり広く、ファミリーユースに最適なモデルといえます。さまざまな装備が充実しているところもポイントで、ニーズにマッチした使いかたをしやすいことからベストセラーモデルとなっています。
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ドライバーの代わりにアクセルやステアリング操作をおこなってくれる運転支援システム、プロパイロットを装備した日産のミドルサイズミニバンがセレナです。エンジンで発電をし、その電気でモーターを駆動して走行するe-POWERも選ぶことができます。高速道路での移動をラクにしたいかたにオススメです。
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日産 セレナ
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最低地上高が高く、悪路走行もこなせる実力を持つミニバンが三菱のデリカD:5です。現行モデルのトランスミッションは先代のCVTから8速ATへと変更になり、それが高評価のポイントでもあります。アウトドアスポーツ好きのファミリー層だけではなく、カップルにもおすすめしたいモデルです。
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シンプルですっきりとしたイメージの『エアー』と、力強い印象の『スパーダ』というふたつの路線を持っているのがホンダのステップワゴンです。ホンダ独自の2モーターハイブリッドであるe-HEVによる、EVモードとハイブリッドモード、エンジンモードをシームレスで切り替える走りは高評価を得ています。
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ミニバンの使いやすさとコンパクトなボディを合わせ持っているのがトヨタのシエンタです。2列5人乗りと3列7人乗りが用意されていて、ハイブリッド車にはe-Fourという4WDモデルもラインアップしています。ボディサイズが小型自動車5ナンバー枠に収まっているため普段遣いもしやすくなっています。
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2列シート5人乗りのほか、3列6人と3列7人乗りが用意されているのがホンダのフリードです。6人乗りモデルは2列目がキャプテンシートとなっているため3列目へのアクセスがしやすく、お子様と一緒のドライブでも使いやすくなっています。ハイブリッドのほかガソリンエンジンの4WDがある、というのもポイントです。
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今回はミニバンとはどんな車なのか、そのメリットやデメリット、オススメのモデルをご紹介しました。
ミニバンというのはじつははっきりとした定義のある言葉ではありませんが、ざっくりいうとボンネットがあるモノスペースボディで、マルチユースができる車、というものになります。
そのため現在ではラージサイズやミドルサイズのほか、5ナンバー枠に収まるコンパクトミニバンも用意されていて、日常でも使いやすいことから人気となっています。
それぞれのモデルにはガソリンエンジンやハイブリッドのほか、2WDと4WD、乗車定員の違いがありますので、ミニバンに乗りたいという場合には、まずは各自動車メーカーの公式WEBや販売店で情報を手に入れ、ご自身の使いかたにもっともマッチしたモデルを探してみてください。