人気車種レビュー
[掲載日:2022年1月27日]
【ホンダ】カーリースだといくら?人気車種レビュー
独自の発想、独自の技術で深化を続けてきたホンダの車は、他の自動車メーカーにはない特長を持っています。
その代表といっていいのが、大ヒット車であるホンダNシリーズです。
群雄割拠といっていい軽自動車市場において、販売台数ナンバー1となっているN-BOXは、ホンダのモノつくりへのコダワリが詰まった1台となっています。
ここではそんなホンダの、人気車3台をご紹介しましょう。それぞれの特長はどんなものなのか、確認してください。
この記事の執筆者
自動車専門ライター 高田 林太郎
▼もくじ
- 『ホンダ』のおすすめポイント
1-1.センタータンクレイアウト
1-2.VTECエンジン
1-3.車内スペースが広く使いやすい
- 軽自動車ナンバー1の実力とは 〜N-BOX〜
2-1.圧倒的に広い室内空間
2-2.走行性能のよさに加えて高燃費
2-3.幅広い層から支持される優れたボディデザイン
- ワイド&ローのSUVクーペ 〜ヴェゼル〜
3-1.スタイリッシュだが室内空間が広い
3-2.より燃費性能が高いハイブリッドも選べる
3-3.安全運転支援システムが標準装備
- ユーティリティ性の高さが魅力 〜N-VAN〜
4-1.さまざまなものを積載することに特化
4-2.6速MTも選択可能
4-3.キャンプでも使いやすい
- まとめ
1.『ホンダ』のおすすめポイント
ホンダという自動車メーカーは、さまざまな技術を開発することで、自動車の進化を先頭に立って引っ張ってきています。
古くは、CVCCエンジンが有名です。1970年に発効されたアメリカの排気ガス規制、マスキー法に世界で初めて対応したのが、このCVCCエンジンでした。
安全運転支援システムや自動運転に関しても、ホンダはつねに先端を進んでいます。
ホンダの車に乗るということは、時代の先端の車に乗っているということなのです。
1-1.センタータンクレイアウト
ホンダの先進性は、エンジンだけにとどまるものではありません。
そのひとつに、センタータンクレイアウトが挙げられます。
このセンタータンクレイアウトというのは、一般的には車の後部に設置される燃料タンクを、前席のシート下に配置する、というものです。こうすることによって車の後部の車室空間を広くすることができます。
ただし、単純に燃料タンクの位置を移動するだけでは、車体の剛性確保が難しくなりますし、燃料タンク自体の形状にも工夫が必要です。
ホンダは他社がクリアできなかった難問を解決することで、センタータンクレイアウトを実現しました。
1-2.VTECエンジン
VTECとは、ホンダが開発した可変バルブタイミング機構のことです。
エンジンには、気筒ごとに吸気と排気をコントロールするためのバルブがあり、そのバルブはカムシャフトが回転することで動いています。
通常のエンジンでは、エンジンが動く際の、ピストンの上下タイミングとバルブの開閉タイミングは一定となっています。しかしVTECエンジンは、そのバルブが開閉するタイミングと、バルブが開く量を変化させることが可能となります。
もともとこのVTECエンジンは、低回転から高回転まで、スムーズにパワーを出せるようにするために開発されたものですが、現代では低回転から高回転まで、燃費を改善する目的でも使われるようになっています。
1-3.車内スペースが広く使いやすい
センタータンクレイアウトに代表されるように、ホンダの車は車内の空間が広く、使いやすくなっています。
これはホンダが古くから、マン・マキシマム/メカ・ミニマムという思想で車を開発してきた、ということから生まれたものです。
大ヒット車であるN-BOXも、それまでの軽自動車よりもエンジンを小型化し、かつセンタータンクレイアウトを採用することで、車内に乗り込んでみるととても軽自動車とは思えない広々とした空間を実現しています。
2.軽自動車ナンバー1の実力とは 〜N-BOX〜
2011年に発売された初代N-BOXは、軽自動車のスーパーハイトワゴンとして開発されたものです。ライバルはダイハツのタントだったのですが、発売直後から大ヒットし、2017年に2代目となった現在でも、販売台数第1位の座を守り続けています。
2-1.圧倒的に広い室内空間
N-BOXの最大の特長は、広い車内空間にあります。その広さを活かし、たとえばフロントシートは中型のセダンと同等のサイズで設計されているため、座り心地や疲労度の少なさは、軽自動車のライバルをはるかに超えています。
リアシートは大きくスライドするため、足もとのゆとりが大きく、さらに左右独立でのスライドも可能。リクライニングもできます。また、センターアームレストを一部のグレードを除いて装備しているところもポイントとなっています。
2-2.走行性能のよさに加えて高燃費
自然吸気エンジンはi-VTECとすることで、低回転では力強く、高回転では伸びが増すようになっていて、軽自動車ではありがちな力のなさを感じることがありません。
ターボエンジンには、電動ウェイストゲートを採用。高性能エンジンに採用されるこの機構を装備することで、小排気量のターボエンジンにありがちなレスポンスの悪さを解消していて、より力強い走りが可能となっています。
その上で、市販車としては世界で初めて採用された鏡面バルブが、ノッキング性能を高めているため燃焼効率も向上し、そのぶん燃費性能が高くなっています。
2-3.幅広い層から支持される優れたボディデザイン
車内に乗り込むと広さに驚くN-BOXですが、エクステリアデザインはどっしりとした落ち着きを感じるものとなっています。
これは、ウインドウエリアとボディエリアの比率が黄金比となっていることから得られた効果です。ウインドウ下端から上とその下のボディの比率は、1:1.64。これを基本としたシンプルなデザインは、多くの人に受け入れられるものとなっています。
3.ワイド&ローのSUVクーペ 〜ヴェゼル〜
コンパクトSUVに分類されるヴェゼルは、角張ったオフロードスタイルではなく、流麗なシティクルーザー的なデザインが人気となっています。
それでいて室内空間は想像以上に広く、さまざまな使い方ができる、というところも魅力です。
3-1.スタイリッシュだが室内空間が広い
エクステリアデザインはSUVクーペ的な、ワイド&ローとなっていますが、実際に乗ってみると後席の広さには不満がなく、カーゴスペースも十分に広いものとなっています。
さらに、シートアレンジが豊富なため、アウトドアスポーツを楽しむときの積載に関しても、不満が出ることはないはずです。
3-2.より燃費性能が高いハイブリッドも選べる
ヴェゼルにはより燃費がいいハイブリッド車も用意されています。
このハイブリッドのトランスミッションは、マニュアル操作も可能な7速デュアルクラッチとなっています。
走行面では、ハイブリッド+フルタイム4WDもラインアップ。モーターで後輪を駆動するものとは違い、パワーユニットの出力を直接4輪へと伝えるシステムとなっているため、悪路での走破性が高くなっています。
3-3.安全運転支援システムが標準装備
安全運転支援システム、ホンダ・センシングが標準装備されている、というのも魅力です。
衝突軽減ブレーキや誤発進抑制、歩行者事故低減ステアリング、車線維持支援システム、渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロールなど、現在の先端レベルの装備があり、サポカーS<ワイド>にも該当しています。
4.ユーティリティ性の高さが魅力 〜N-VAN〜
商用車という分類にはなりますが、一般ユーザーからも高い次子を得ているのがN-VANです。その魅力は、荷物を積むということに特化してつくられているため、オーナーそれぞれの使いかたにマッチした利便性がある、というところにあります。
4-1.さまざまなものを積載することに特化
商用車として人気が高いモデルは、ハイエースやプロボックスなど、トヨタ車が挙げられます。
しかしこのN-BOXは、それらの車に負けない魅力があります。
たとえばシートアレンジ。シートは運転席を除いて、すべてが完全フルフラットとすることが可能です。その状態にすれば、ホンダのロングセラー二輪車、スーパーカブを積み込むことも可能となっています。
また、助手席の後部スライドドアを開けたとき、Bピラーがないため、荷物が乗せやすいというのも大きなポイントです。
4-2.6速MTも選択可能ても乗り降りしやすい
N-VANにはターボエンジンと自然吸気エンジンがラインアップされていますが、自然吸気エンジンでは6速マニュアルトランスミッションが選択可能となっています。
さらに、6速MTでもFF/4WDの選択が可能。積雪が多い地域でも使いやすくなっています。
4-3.キャンプでも使いやすい
アウトドア人気が続いているいま、車中泊での旅行を考えている人も増えていますが、N-VANは助手席も含めて荷室まで完全なフラットとすることができるため、車中泊が容易です。商用車なので荷物の積載量も多く、家族4人でのキャンプの足としても使いやすくなっています。
5.まとめ
今回はホンダの人気車、N-BOXとヴェゼル、N-VANの特長をご紹介しました。
軽自動車とは思えない広さを持つN-BOXは、販売台数第1位の人気車です。ヴェゼルはSUVクーペ的なスタイルですが、これも車内空間が広く、さまざまな使いかたができる車となっています。
N-VANは商用車ですが、ユーティリティ性の高さから、本来の商用車としての使いかただけではなく、アウトドアスポーツのツールとしての使いかたもできる車となっています。
それぞれ魅力的なこの3台、ご自身の使いかたにぴったりなものはあったでしょうか。
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倉田 佑一郎
[この記事の監修者]
自動車業界歴20年。24歳で自動車販売・買取の大手FC本部に入社。
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