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デザイン変更と走破性アップ、印象的なCMで人気急上昇したデリカミニ

車の情報誌「ニューモデルマガジンX」編集長監修

この記事の監修者
月間ニューモデルマガジンX編集部
代表取締役社長兼編集長
神領 貢

かつて三菱自動車は、人気SUVだったパジェロのエッセンスを織り込んだ軽自動車としてパジェロミニを販売していた。コンパクトな軽自動車のSUVながら、パジェロの堂々とした雰囲気をしっかりと再現しており、2代目パジェロミニは1998年から2013年まで販売された人気車種だった。

この手法を再び使ったのが、2023年1月の東京オートサロンで公開され、同年4月に正式発表、5月に発売されたデリカミニだ。デリカミニは、eKクロススペースをベースに大径タイヤを装着して全高を高め、さらにボディ前後を初期のデリカD:5風にデザイン変更した軽スーパーハイトワゴンだ。もっと簡単に言うと、eKクロススペースをデリカD:5風に仕立てたクルマだ。

デリカミニ フロント
デリカミニ リア

発売前から非常に好評だというから、三菱自動車の思惑は当たったというワケだ。フロントの印象を生き物風にして、公式キャラクターの「デリ丸。」とともにユーモアあるテレビCMを展開したことも知名度&好感度アップにつながったのだろう。eKクロススペースの顔のままでは、こううまくはいかなかったに違いない。

ちなみに、eKクロススペースは生産を終了し、完全にデリカミニに世代交代。eKクロススペースはデザインを理由に女性から敬遠されることが多く、スリップ時に駆動力配分を制御するグリップ・コントロール、ヒルディセント・コントロール、高速道路で車速と車線維持を支援するマイパイロット、左右別々に32㎝スライドさせられるリアシート、水拭き可能なラゲッジルーム、天井サーキュレーターなど、多くのセールスポイントを身につけていながらも、それらが消費者、とくにターゲットのファミリー層に伝わっていなかったそうだ。前後のデザインを変更し、車名をわかりやすいものに変更しただけで人気が出てしまうワケだから、いかにデザインが大事か、よくわかる事例と言えるだろう。

パワートレインや駆動系は基本的にeKクロススペースと変わっていないが、よりアクティブな印象をかもし出す狙いで4WD車に165/60R15サイズタイヤ&アルミホイールが新採用されている。

デリカミニ タイヤ

これに伴って地上高は8㎜上昇。足まわりのセッティングはバネをそのままに、クロスカントリー路でもフラットに走れるようダンパーを刷新。ダンパーは伸び側を硬く、縮み側を柔らかくしたという。現行eKシリーズは日産が設計&開発を担ったため、メカ部分の調整できる範囲(許容量)を日産に確認しながらも、ダンパーチューニングは三菱が自ら行った。

デリカミニ 足まわり
デリカミニ シャシー

搭載されるエンジンはNAとターボの2種類。NAのBR06型660㏄直列3気筒DOHCエンジンは52ps/6.1kg-mを発生。ターボのBR06型660㏄直列3気筒DOHCエンジンは64ps/10.2kg-mを発生する。両エンジンともに、2.7ps/4.1kg-mを発生するSM21型モーターによって加速時にエンジンをアシストするマイルドハイブリッドとなっている。駆動電池はリチウムイオンだ。

デリカミニ エンジンルーム

グレードは、NAベーシック仕様のGと上級仕様のGプレミアム、ターボのベーシック仕様のTと上級仕様のTプレミアムの4種類を設定。トランスミッションは全車CVT。駆動方式は各グレードともFFと4WDを設定している。また、2023年11月にデリカD:5に特別仕様車「CHAMONIX(シャモニー)」が設定されたと同時に、デリカミニにも「CHAMONIXパッケージ」を設定。これはコンセプトカー「SNOW SURVIVOR」をイメージしたディーラーオプションのパッケージで、CHAMONIX専用色のグリーンをフロントバンパーエンブレム、テールゲートエンブレム、テールゲートデカール、オールウェザーマット、アルミホイールデカールに採用。またフェンダーオーナメントデカール、サイドデカールにカモフラージュ柄を施し、アウトドアイメージをより高めたものだ。

セーフティ面では、運転支援機能の三菱e-Assistを搭載し、サポカーSワイドに対応。

デリカミニ フロントカメラ

衝突被害軽減ブレーキシステムFCMや踏み間違い衝突防止アシストEAPM、オートマチックハイビームAHB、標識認識システムTSR、先行車発進通知LCDN、車線逸脱警報システムLDW&車線逸脱防止支援機能LDP、ふらつき警報DAA、前方衝突予測警報PFCWといった8つの運転支援機能を搭載することで、毎日の安全な運転をサポート。また、夜間の運転をサポートするアダプティブLEDヘッドライトもメーカーオプションで用意されている。パーキングセンサー(フロント×4、リア×4)、オートライトコントロール、運転席&助手席SRSエアバッグ、SRSサイドエアバッグ、SRSカーテンエアバッグ、エマージェンシーストップシグナルシステム、アクティブスタビリティコントロールASC、ヒルスタートアシストHAS、ブレーキアシスト、ABS(EBD付)等は全車標準装備だ。

室内に目を向けてみよう。前席は座面長48㎝、幅49㎝でサイズそのものはeKクロススペース時代から変わっていないが、座り心地は大幅に改善された。

デリカミニ 前席
デリカミニ 運転席周り

運転席&助手席シートヒーターが全車標準装備なのも嬉しいポイントだ。運転席に座ると視点はやや高くなったが、大部分は従来のeKクロススペースと共通。静粛性が高くて快適な空間もそのまま継続。また、ダッシュボードまわりには多彩な収納スペースが揃っている。ボックスティッシュが丸々入る引き出しも健在で、カップホルダーも使いやすい。

デリカミニ ダッシュボード

プレミアム系の助手席シートバックには折りたたみ式のテーブルを装備。 シートの前後どちらからでも引き出せる全車標準の助手席下アンダートレイは二重底となっており、下段には車検証がすっぽりと収まる。

デリカミニ 助手席シートバック

乗降用アシストグリップは軽自動車ではトップレベルの大きさで使いやすい。以前は座面前方に傾斜がついていて座りにくかった後席も改善されており、長時間でも座っていられるようになった。スライド幅は32㎝。シートをいちばん前の位置に出しも、大人が座れるだけのニースペースが確保されている。

デリカミニ 後席

ラゲッジスペースの奥行きは4人乗車時で32~64㎝まで伸縮可能。後席バックレスト上のレバーでスライド操作できるのも便利だ。

デリカミニ ラゲッジスペース(4人乗車時)

2名乗車時は奥行きが最大135㎝となる。助手席を前まで出した最長の状態で155㎝。助手席をリクライニングさせて後席座面と繋げれば177㎝の空間となるため、長尺物も積載可能だ。

デリカミニ ラゲッジスペース(2人乗車時)

試乗したのはターボ車の上級グレードであるTプレミアムの4WDモデル。最低地上高はeKクロススペース4WDの150㎜から160㎜へと10㎜アップしている。実際に乗ってみると、その数値以上に目線が高くなったような感じがあり、とくにタウンスピード領域では、まるで別のクルマになったかのような印象さえある。とくに街中を走っているときが最も顕著で、むしろ落ち着いて不安な感じもない。さらに悪路走行での走行に強いという印象も受けた。軽スーパーハイトワゴンというと走行は不安定なイメージだが、デリカミニに関して言えば、杞憂と言って良さそうだ。

参考までに燃費は、市街地160㎞、郊外160㎞、高速道路100㎞(平均時速100㎞/h)で走行した合計420㎞の総合燃費は満タン法で14.4㎞/ℓ。メーター燃費計で14.5㎞/ℓという結果が得られた。この数値はWLTCモード燃費値の82%と標準的な数値。燃料タンク容量は27ℓなので、一度の満タン給油で約388km走れる計算だ。

ちょっとした変更で売れなかったクルマがヒットしてしまうという例になりそうなデリカミニ。逆に言えば、多くのセールスポイントを持っているクルマでも、詰めを誤ると売れないということだ。デリカミニのヒットで、eKクロススペースは報われた。


[この記事の監修者]
月間ニューモデルマガジンX編集部
代表取締役社長兼編集長
神領 貢

しんりょうみつぐ 1959年3月20日生まれ。関西大学社会学部マスコミ(現メディア)専攻卒業後、自動車業界誌やJAF等を経て、「ニューモデルマガジンX」月刊化創刊メンバー。35年目に入った。5年目から編集長。その後2度更迭され2度編集長に復帰、現在に至る。自動車業界ウォッチャーとして42年だが、本人は「少々長くやり過ぎたかも」と自嘲気味だ。徹底した現場主義で、自動車行政はもとより自動車開発、生産から販売まで守備範囲は広い。最近は業際感覚で先進技術を取材。マガジンX(ムックハウス)を2011年にMBOした。
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