ステーションワゴンとは
[掲載日:2025年8月26日]
いまさら訊けない素朴なギモンその7
ステーションワゴンってどんな車?おすすめの車種も紹介!
ステーションワゴンというのは、セダンの走行性能に加えて、広い車室空間を実現した車です。
しかしSUVやミニバンに人気が集まっているいま、国産車のステーションワゴンは少ないのが現状です。
そこでここでは、そもそもステーションワゴンというのはどんな車のことをいうのか、そのメリットやデメリットも含めてご紹介していきたいと思います。
この記事の執筆者
自動車専門ライター 高田 林太郎
ステーションワゴンというのは、セダンをベースに車室空間を広げた車です。セダンのトランク部分を一体化した、2BOX構造となっているのがポイントです。
1-1.ステーションワゴンの定義
ステーションワゴンは見方を変えると、ミニバンの背を低くした車のようにも見えます。セダンをベースとしながら、カーゴスペースを一体化することで座席部分にも荷物を乗せることが可能になり、車外からは開口部が大きいテールゲートからアクセスできるようになっています。もともとセダンがベースとなっているため、乗車定員は5名が基本です。
セダンよりも多くの荷物を積載できることから、長期の旅などでも使いやすく、欧州や北米では主力モデルのひとつとして、たくさんの自動車メーカーがステーションワゴンをラインアップしています。
1-2.ステーションワゴンの魅力とは
ステーションワゴンの魅力は、背が高いSUVやミニバンと比べて、セダンに近い自然な走りを楽しめるところにあります。とくに1日で500km〜1,000kmを走るようなときは、背が高い車では頭が揺すられやすくそれが疲労度の高さに繋がりがちですが、ステーションワゴンはその部分で有利です。それもあってバカンスシーズンが長い欧州では、家族旅行の足としてステーションワゴンが使われがちです。
ではステーションワゴンのメリットとデメリットにはどんなものがあるのでしょうか。まずはメリットから見ていきましょう。
2-1.ステーションワゴンのメリット
ステーションワゴンのメリットはいろいろありますが、まず最初に挙げておきたいのは走行性能の高さです。背が低く重心も低いため、安定した走りが期待できます。またセダンと比べると荷室が広く、可倒式リアシートバックの使いかた次第では、長物も室内に収納できます。
2-2.ステーションワゴンのデメリット
ステーションワゴンのデメリットは、ミニバンやSUVと比べれば荷物の収納力が低いことです。またミニバンのように7人乗りや8人乗りとはいかない、というのもデメリットといえるかもしれません。しかしミニバンでも、フル乗車するとそのぶん荷物の積載量が減るということを考えれば、5人+荷物を積載できるステーションワゴンは、使いかたさえ間違わなければその用途の広さを活かすことができるはずです。
走行性能の高さをもつステーションワゴンは、長期間の旅やアウトドアスポーツを愉しみたい人におすすめできるモデルです。もし多人数で移動をしたいというのであればミニバンが、悪路走行も考えているというのであればSUVのほうが、おすすめとなります。しかし最大でも5人乗りまでなら、空気抵抗の大きな要因である前面投影面積の小さいステーションワゴンのほうが燃費面でも有利ですし、高速道路などでもよりスムーズに走ることができます。
一時はスバル・レガシィやトヨタ・カルディナ、日産ステージアなどさまざまなモデルが販売されていた国産ステーションワゴンですが、現在はラインアップを減らしています。その中からおすすめのモデルをご紹介します。
4-1.スバル レヴォーグ
大ヒット車種であるレガシィが北米で人気となり、それに伴ってボディサイズが拡大化していったことから、より扱いやすいサイズのモデルとして登場したのがレヴォーグです。
現在販売されているモデルには、1.8Lターボエンジン搭載車と、2.4Lターボエンジン搭載車が用意されています。
さらにこのレヴォーグをベースに、車高を上げて悪路走行性能を高めたステーションワゴンとSUVのハイブリッドともいえる『レヴォーグ・レイバック』というモデルも用意されています。
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4-2.トヨタ カローラツーリング
4-3.トヨタ クラウンエステート
トヨタの最高級モデルであるクラウンは、現行モデルである16代目になって大きな進化を遂げました。これまでのようにセダンをメインとするのではなく、セダンとクロスオーバー、スポーツ、そしてエステートという4モデルをそれぞれ用意しています。
その中でこのクラウンエステートは、2007年まで販売していた170型クラウンワゴン、そして2018年まで販売していたアベンシスワゴン以来のハイエンドエステートモデルとして登場しました。リアシートを格納すると2mものフルフラットスペースを生みだすことができるのは、まさにステーションワゴンそのものといえます。
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4-4.トヨタ プロボックス
商用車であるトヨタのプロボックスをステーションワゴンといってしまうのは違和感を覚えるかもしれませんが、このモデルはユーティリティ性の高さも含めてステーションワゴンとして使える車です。車外品のカスタマイズパーツが豊富であるというのは、仕事に使うだけではなく個人用としてステーションワゴンを使用している例が多いことを現しています。商用車だけに価格が安いというのもおすすめポイントのひとつです。
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今回はステーションワゴンについてご紹介しました。
ステーションワゴンはセダンの派生車種として生まれたもので、トランク部分を車室空間と一体化することでカーゴスペースを拡大し、長期間の旅行に対応しながら高い走行性能を実現しているモデルです。
そのためファミリーユースに対応しやすく、長距離走行での疲労度の低さから、とくに欧州では主力モデルとして数多くの自動車メーカーが新型車を開発しています。
日本ではミニバンやSUV人気に押されてステーションワゴンの数は減っていますが、実際に乗ってみると使い勝手のよさや安定した走りなど、ステーションワゴンならではの魅力を味わえるのではないかと思います。