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カーローンとカーリース
[掲載日:2023年2月10日]

低金利のカーローンとカーリース。あなたに合うのはどっち?

車を購入するときの代金支払い手段として、カーローンがあります。
カーローンは金利の違いによって総支払額が大きく違ってきますので、なるべく低金利のカーローンを利用したい、という方も多いでしょう。そんな低金利カーローンの代表格が銀行ローンです。
一方で近年では、カーローンではなくカーリースで車を持つ、という選択肢も一般的となりました。
そこで今回は、低金利カーローンとカーリース、どちらが自分に合っているのか分からない、という方に、低金利カーローンとカーリースのメリットやデメリット、注意点をご説明します。

この記事の執筆者
自動車専門ライター 高田 林太郎
低金利のカーローンとカーリース。あなたに合うのはどっち?

     ▼もくじ

  1. 低金利といえば銀行カーローン。そのメリットとデメリットとは
    1-1.低金利の銀行ローンのメリット
    1-2.低金利の銀行ローンのデメリット
  2. 近年話題のカーリース。そのメリットとデメリットとは
    2-1.カーリースのメリット
    2-2.カーリースのデメリット
  3. カーローンを利用する際の注意点
    3-1.無理のない返済ができるかどうかを確認する
    3-2.信用情報を確認する
    3-3.車両代金以外の費用にも注意する
  4. まとめ
  5. よくある質問

1.低金利といえば銀行カーローン。そのメリットとデメリットとは

銀行ローンはディーラーのカーローンなどと比べると低金利である、というメリットがあります。そのかわり、審査に時間が掛かったり、審査が厳しかったりする、というデメリットもあります。
ここでは銀行ローンのメリットとデメリットについてご説明します。

1-1.低金利の銀行ローンのメリット

●諸費用もローンの対象にできる

銀行を利用するカーローンは、ディーラーなどで見積もりをもらい、その金額をローンとして組むことができます。そのため、車両代金だけではなく登録諸費用なども込みで月々払いとすることが可能です。さらに、免許取得費用や車検費用なども含めてのローンとすることも可能です。

●車の所有権がある

銀行ローンでは車の所有者が購入した本人となっている、というのもポイントです。ディーラーローンなどでは所有者はカーディーラーで、利用者が本人となっているケースが多いのですが、所有権があればローンの返済中に車を売却することが可能となります。

●住宅ローンを組んでいる金融機関に頼むと金利が優遇される場合がある

住宅ローンなどを利用している銀行でカーローンを申し込んだ場合には、金利が優遇されてさらに低金利となることもあります。そういったシステムを利用すれば、よりお得に車を購入することが可能です。

1-2.低金利の銀行ローンのデメリット

●審査が厳しく、結果が出るまでに時間がかかる

銀行ローンの最大のデメリットは、審査にあります。まず、審査基準はディーラーローンなどと比べると厳しくなります。これは、車両自体を担保としていない、ということが主な理由です。
また、その審査に時間が掛かる、というのもデメリットといえるものです。一般的に審査結果が出るまで、1〜2週間ほど掛かってしまいます。

●土日祝日に手続きできない

銀行ということで、平日の15時までしか手続きができない、というのも注意が必要です。申し込みはインターネットでできても、契約手続きは店舗で行うところが多いです。ディーラーでは土日や祝日でも営業さえしていればさまざまな手続きができます。


2.近年話題のカーリース。そのメリットとデメリットとは

2-1.カーリースのメリット

●初期費用を抑えて車に乗ることができる

購入する場合には頭金が必要となりますが、カーリースは頭金なしで利用できます。
まとまったお金を用意する余裕がなくても新車に乗れる、というのは大きなメリットといえるでしょう。

●車に関する支払いの管理がラクになる

車を購入すると、ローンの支払いだけではなくオイル交換などといったメンテナンス費用や、自動車税の支払い、法定点検費用などといった出費が必要となります。
カーリースではこれらの費用が利用料金に含まれているため、出費の上下が小さくなり、家計の管理がラクになります。

●車検やメンテナンスをリース会社に任せられる

新車を購入したら、3年後には車検を受けなければなりませんし、毎年5 月には自動車税を支払わなければなりません。
しかし、カーリースではそういう面倒は全てリース会社にお任せできます。ご自身で車検を受けるところを探したり、納税のために銀行に行ったりする必要はありません。

2-2.カーリースのデメリット

●走行距離制限が設定されている

カーリースは契約期間終了後の車の価値を残価として設定することで、利用料金を安く設定しています。その価値を落とさないため、契約時に月間の走行距離制限を設けるケースが多くなります。
もちろん、走行距離が多くなる場合には、契約時にそういうプランを組めば問題ありませんが、利用料金はそのぶん割高になります。また、走行距離が事前の取り決めよりも多くなってしまった場合には、契約終了時に追加料金の支払いが必要となることもありますので、注意が必要です。

●原則、中途解約はできない

カーリースは原則として、契約期間の途中で解約をすることができません。そのため、利用料金を下げる意味から契約年数を長くしてしまうと、新型車が出ても乗り換えることができなくなってしまいます。

●契約満了時に残価精算が必要な場合がある

カーリースは、あらかじめ新車販売価格から利用期間終了後のクルマの価値、残価を差し引いた金額を元にして利用料金を決めています。
しかし、車種によっては、利用期間終了時に、新車時に設定していた残価より、実際のクルマの価値が低くなってしまうことがあり、契約内容によっては差額を利用者が負担しなければなりません。


3.カーローンを利用する際の注意点

カーローンは毎月決まった額を返済する必要があります。ボーナス併用払いの場合には、ボーナス月にはその金額がさらに加算されます。
その返済にわずかでも無理があると、家計が破綻する可能性もないわけではありません。また、カーローンを利用する際には審査に通らなければなりません。そういったカーローンに関する注意点を見ていきましょう。

3-1.無理のない返済ができるかどうかを確認する

カーローンを利用するときには、短くても12回、長い場合には60回など長期間に渡って支払いを続けていく必要があります。そのため、ご自身の毎月の収入と支出を改めて見直し、カーローンとして支払える金額がどのくらいなのかということを、明確にしておく必要があります。

3-2.信用情報を確認する

携帯電話の料金滞納や債務歴などがあると、信用情報に事故として記録されている場合があります。
そういうケースでは審査通過が難しくなるため、カーローンの審査を申し込む前に信用情報機関に問い合わせをし、ご自身の信用情報を確認しておきましょう。

3-3.車両代金以外の費用にも注意する

車を購入する際には、登録諸費用などが必要となります。その費用の金額などもしっかりと確認しておきたいところです。
また、多くのカーローンでは繰り上げ返済を認めています。繰り上げ返済をすれば、返済回数を減らすことができますが、その際に手数料が発生するというカーローンもあります。申し込みをする前にこういった点の確認も大事なポイントです。


4.まとめ

低金利である銀行ローンは、金利が低く車の所有者がご自身となるために、ローン返済中でも車を売却できるというメリットがあります。
しかしその審査は厳しく、手続きにも時間が掛かります。
カーリースは初期費用を抑えることができ、メンテナンス費用や車検費用、税金などが月々の利用料金に含まれているため、支払い金額の管理がラクになります。
そのかわり走行距離制限があったり、原則として中途解約ができません。また、所有権はリース会社にあるため、返却する際には原状回復が必要となります。
銀行ローンとカーリース、それぞれのメリットとデメリットや利用する際のポイントを確認し、ご自身にあった使い方で車を利用しましょう。


5.よくある質問

Q.銀行ローンのいいところとは
A.ディーラーのローンよりも金利が安い、というのが最大のメリット。また所有権が自身のものとなるため、万が一支払いが厳しくなったときには車を売却し、そこで得たお金を返済に充てることもできる。
Q.カーリースのいいところとは
A.頭金や登録諸費用も含めた金額を月々の利用料金として支払えるため、初期費用なしでも新車に乗ることができる。そのほか自動車税や車検費用、メンテナンス費なども月々の利用料金に含まれるため、突発的な費用負担なしで計画的に支払いができる。
Q.審査に際しての注意点は
A.銀行ローンもカーリースも、利用する際には審査がある。この審査はローンや利用料を支払う能力があるかどうかを確認するためのもの。そのため信用情報機関に事故の履歴があると審査に通らなくなるため、事前に信用情報機関へ問い合わせをし、自身の信用情報の確認をしておきたい。

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倉田 佑一郎
[この記事の監修者]

自動車業界歴20年。24歳で自動車販売・買取の大手FC本部に入社。
加盟店へのスーパーバイジング(経営改善)を得意とし、最優秀サポート賞を複数回受賞。
独立後は多数の企業へ自動車ビジネスの支援をする傍ら、一般ドライバーへ向けた記事執筆や監修を行う。
プロの目線から、愛車の価値を高く保ち賢いカーライフを送る提案を得意としている。


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